チャチャ倶楽部

がん治療説明と治療同意書(腺癌)

以下は父が署名した同意書です。原文のまま載せてます
○○は父の姓が書いてます。

蟹ライン

○○氏がん治療説明と化学療法(抗ガン剤治療)、放射線治療同意書
 ○○さんの治療は顔面、両上肢の腫れを早く改善するために胸部の放射線治療を
中心に行います。効果を高めるために少量の抗癌剤を併用します。放射線治療は
ここではリアニックというX線治療装置で行います。放射線は目に見えず照射中も全く
感じる事は出来ません。通常は月曜から金曜まで週5回で4~5週間行います。
目には見えませんが紫外線と同じように皮膚が日焼けのように黒くなります。
副作用としては3週目くらいから食べ物が通りにくい感じや異物感が起こることが
あります。これは食道の炎症で薬で治療できるので感じたら云ってください。
また稀に放射線で肺炎が起こることがあります。この時は咳が増えたり息苦しさを
感じる事があります。定期的にレントゲンを撮ったり血液の検査をしますが異常を
感じたら早く知らせてください。
 化学療法とは経口剤服用は静脈内点滴などで抗癌剤を入れることを云います。
○○さんには1種類の薬を週1回静脈注射で入れる治療を予定してます。
放射線治療中に4~5回予定してます。目的は放射線治療効果を高めるためです。
 薬はナベルビンと言う植物製剤です。副作用として吐き気、骨髄障害、静脈炎があり
ます。また発熱があることもあります。骨髄障害とは白血球、血小板、赤血球などが減少
することを云います。骨髄障害は注射後3週前後に起こります。この副作用に対しては
程度により白血球を増やす皮下注射をします。血小板減少に対しては血小板の輸血をする
ことがあります。吐き気や食欲低下は翌日から2-3日続く事が多いです。
食事は無理に取る必要はありませんが水分はできるだけ取ってください。今回は吐き気や
食欲低下が起こらないと思いますが個人差があるので起こるかもしれません。
体がきつくても心配はいりませんが、自分ではわからない白血球減少や血小板減少が
最も危険です。個人差が強く若いほど軽いものです。
白血球が少なくなると感染に弱くなる(細菌などが移り易くなる)ので入院して面会の
制限などをすることもあります。血小板が少なくなると出血が止まらなくなるので補給
(血小板輸血)する必要があり、日常の動きを伴う活動を控えて頂く(ベッドでの安静を
保つ)事もあります。治療中は血液の検査を週に1回行い異常があれば毎日行います。
白血球減少(2000以下で注射を始めます。500以下で個室に移ります。3000以下では治
療を休みます。)血小板は3万以下で安静と輸血を始めます。
 この他に抗癌剤はどれも間質性肺炎と言う病気を起こしますが早く見つけることで治療
可能です。症状は動いた時の息切れと痰のでない咳です。副作用の対策は十分にできる
ので少しでも異常を感じたら云ってください。以上のことは治療についての簡単な説明で
すが○○さん個人に関しては年齢も高いし、低酸素状態にあるので薬の量は通常量より
少な目を使います。副作用を軽くするために水分を多く取っていただきますがその他の
薬は必要ないでしょう。治療はいつでも中止できます。
副作用出現時には必要な処置を取りますので治療に同意されたら署名してください。
         国立○○病院

         平成15年 3月24日(数字は父記入)
         同意者 父署名す




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